インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

すきっ歯が気になり、インビザラインで治せるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。重度のすきっ歯の場合は適用が難しく、ワイヤー矯正への変更になることもありますが、すきっ歯は基本的にインビザラインで治療可能です。インビザラインの種類は豊富にあるため、自分にあった矯正方法が見つかるかもしれません。

この記事では、すきっ歯におけるインビザラインの治療期間と費用相場について解説します。

空隙歯列（すきっ歯）とは？

空隙歯列（くうげきしれつ）とは、歯と歯の間に隙間がある状態のことを指し、一般的に「すきっ歯」と呼ばれています。すきっ歯といえば、前歯に隙間が空いている状態を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、空隙歯列は前歯以外も含まれます。真ん中の前歯に隙間ができている状態は「正中離開（せいちゅうりかい）」と呼びます。

なお、歯が生えそろう段階で隙間が埋められていくため、乳歯のすきっ歯は問題ありません。

空隙歯列（すきっ歯）を放置してしまうと

すきっ歯は、見た目だけでなく、生活するうえでさまざまな影響があります。すきっ歯を放置すると起こりうる現象について説明します。

発音が難しくなる

すきっ歯の場合、歯と歯の隙間から空気が漏れやすくなるため、発音に影響が出ます。特に「サ行」の発音が難しくなり、滑舌が悪い印象に受け取られるでしょう。発音や滑舌の良さは、舌の動かし方だけでなく、空気が漏れることなく発声ができているかに大きく影響されます。

見た目に影響する

フランスでは「すきっ歯は幸せが舞い込む」といわれ、すきっ歯が肯定的に捉えられていますが、日本では反対に「幸せが逃げる」といわれてきました。特に正中離開の場合は、目立ちやすく気にする方も多いでしょう。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯に隙間があると食べかすが詰まりやすくなるうえ、磨きづらくなります。虫歯や歯周病は食べかすによる細菌の繫殖が原因のため、すきっ歯の場合はこまめな歯磨きが必要です。特に食事後は歯磨きをしましょう。歯磨きが難しい場合は、うがいをして口内を清潔に保つことが重要です。

肩こりや頭痛が発生しやすくなる

食べ物を噛み砕く際、顎に大きな負担がかかります。すきっ歯により噛み合わせが悪くなると顎の筋肉の緊張状態が続き、周辺の首・肩・こめかみにまで影響が出ることは少なくありません。結果、肩こりや頭痛が発生しやすくなります。肩こりや頭痛がひどいと集中力にも影響し、日常生活に支障が出る可能性があります。

空隙歯列（すきっ歯）になる原因とは？

すきっ歯の原因は、先天的要因と後天的要因に分けられます。

まず、先天的要因について解説していきましょう。

先天的要因

先天的要因には以下が挙げられます。

• 顎のサイズに対して歯が小さい（矮小歯）
• 歯の数が少ない（先天欠損）
• 上唇小帯（じょうしんしょうたい）が発達しすぎている
• 過剰歯がある

それぞれ解説していきます。

顎のサイズに対して歯が小さい（矮小歯）

矮小歯（わいしょうし）とは、歯のサイズが平均的な大きさよりも小さい歯のことです。歯の形はほかと変わらずサイズだけが小さい場合と、形が円錐状などに変形している場合があります。ほかの歯とサイズや形が異なることにより、隣の歯との間にスペースができてしまい、すきっ歯になります。

歯の数が少ない（先天欠損）

生まれつき歯の本数が少ない先天欠損の場合、本来生えてくるはずだった場所にスペースが空くことによりすきっ歯が生じます。

上唇小帯（じょうしんしょうたい）が発達しすぎている

上唇小帯とは、上唇の裏側から歯茎につながっているスジのことです。上唇小帯が前歯の中央にまで発達していると、前歯2歯が接することが難しくなり、空間ができてしまいます。

過剰歯がある

生まれつき歯の本数が多い場合もすきっ歯になることがあります。過剰歯の場合、歯が歯茎の中に埋まっていることが多く、永久歯の発達を妨げてしまう可能性が少なくありません。永久歯の発達を妨げることにより、歯と歯の間に隙間が生じてしまいます。

後天的要因

後天的要因には、以下が挙げられます。

• 頬杖をつく
• 舌で前歯を押す
• 指しゃぶりをする
• 虫歯や歯周病がある

後天的にすきっ歯になった場合は、原因となった癖を治さない限り、矯正をしても後戻りする可能性が高くなるでしょう。それぞれ解説していきます。

頬杖をつく

頬杖をつく習慣がある場合、歯や歯茎に圧力がかかり、無理な方向に歯が動かされてしまいます。持続的に力が加わると歯並びに影響するため、癖で頬杖をついてしまう方は注意が必要です。

舌で前歯を押す

前歯を舌で押す癖がある場合も注意が必要です。前歯が押されることにより、歯と歯の間の間隔が広がっていき、すきっ歯の原因になります。

指しゃぶりをする

子どもに多い指しゃぶりもすきっ歯の原因になります。指で前歯が内側から押されてしまうので、歯に負担がかかり、すきっ歯になってしまいます。

虫歯や歯周病がある

虫歯や歯周病もすきっ歯の原因になることがあります。進行した虫歯を抜歯をすると、その場所にスペースが空いてしまうため、周囲の歯が移動してきて歯並びが悪くなります。また、歯周病が重症化すると顎の骨を溶かします。顎の骨は歯を支える役割があるため、骨が溶けると歯が不安定になり、隣の歯との間に隙間ができてしまうのです。

空隙歯列（すきっ歯）はインビザラインで治せる？

すきっ歯は、インビザラインで治療可能です。インビザラインでの矯正は、全体矯正と部分矯正のどちらにも対応しています。

ただし、インビザラインは適用条件が決まっており、すきっ歯の度合いが重度のケースではインビザラインで治療できない場合があります。インビザラインだけでは矯正不可と判断された場合は、ワイヤー矯正との併用になります。場合によってはワイヤー矯正のみでの治療になることもあるため、自分の症例が適用されるかどうかは医師に確認してみましょう。

歯と歯の間を埋めるすきっ歯の治療は、インビザラインで矯正しても比較的短期間で完了しますが、すきっ歯は後戻りしやすい特徴があります。そのため、そのあとの保定期間を長期的に設けなければいけません。保定期間を含めると、期間はほかの矯正と比べて大きな違いはないでしょう。

空隙歯列（すきっ歯）のインビザライン治療にかかる費用と期間

インビザラインの治療期間は、症例や矯正の種類によって費用も大きく変動します。表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

<種類別　インビザラインの費用と治療期間>

インビザラインには、全体矯正と部分矯正があります。部分矯正のなかでも前歯のみしか対応していないものがあるなど、種類は豊富です。ご自身に合うインビザラインについて、矯正歯科で相談するとよいでしょう。

インビザラインはマウスピースの自己管理が重要な矯正方法です。適切に管理ができていない場合、虫歯や歯周病を引き起こす可能性があります。また、前歯に舌を突き出す癖がある場合は、矯正をしても後戻りするリスクが高くなるので直すようにしましょう。

まとめ

インビザラインは高額なイメージがありますが、すきっ歯の状態によっては治療期間が短くなり、費用を抑えられる可能性があります。また、成長過程にある子どもへの適用は難しいといわれていたインビザラインも、現在は技術の進歩により10代の子どもにも装着ができるようになりました。

目立たない矯正を検討している方やインビザラインについてご不明点がある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。