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抜歯即時インプラントとは?メリットや適応条件、治療の流れについて詳しく解説!
- 2023年3月11日
- 抜歯即時インプラントとは?メリットや適応条件、治療の流れについて詳しく解説!
皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。
インプラントは歯を失った部分を補うために行われる審美性や咬合力の優れた治療法ですが、デメリットとして治療期間の長さが挙げられます。それを補えるのが「抜歯即時インプラント」です。
今回は、抜歯即時インプラントのメリットやデメリット・適応条件・治療の流れなどを解説します。
抜歯即時インプラントとは
抜歯即時インプラントとは、天然歯でいう根の部分にあたるインプラント体を抜歯後すぐに埋入する方法です。治療の選択肢として、抜歯後にある程度の期間をおいてインプラント体を埋め込む方法もありますが、治療期間が長くなります。その点、抜歯即時インプラントは期間を短縮でき、負担を軽減する方法といえるでしょう。
抜歯即時インプラントのメリット・デメリット
治療期間が短縮できる抜歯即時インプラントですが、デメリットも存在します。以下のようなメリット・デメリットを理解したうえで選択しましょう。
<抜歯即時インプラントのメリット・デメリット>
メリット | デメリット |
---|---|
・治療期間の短縮 ・通院回数を減少できる ・痛みや腫れが少ない ・心理的、身体的な負担が減少する ・仮歯で審美性を確保できる ・骨の吸収を防ぎ歯茎の形態を維持できる |
・治療できる歯科医院が限られている ・適応しない場合もある |
メリット1 治療期間の短縮・通院回数を減少できる
抜歯即時インプラントは、抜歯後すぐにインプラント体を埋入することから、治療期間が短縮できます。それに伴い、通院回数を減らせるのが大きな特徴です。
抜歯後の患部が治るのを待ってインプラント体を埋め込む方法もありますが、個人差はあるとはいえ、治療完了までに1年ほどかかるといわれています。対して、抜歯即時インプラントは半年ほど期間を短縮できるのが特徴です。
メリット2 痛みや腫れが少ない
治療方法によっては、インプラント体を埋入する際に歯茎を切開しなければなりません。専用のドリルで骨に穴をあけるため、痛みや腫れの原因になることも考えられます。抜歯即時インプラントは抜歯で生じた穴にインプラント体を埋めるため、ほとんど骨を削りません。
メリット3 心理的・身体的な負担が減少する
抜歯即時インプラントは、一度に抜歯とインプラント体の埋入を行うため、心理的・精神的な負担が減少します。インプラント治療は、銀歯の治療などではない外科手術が必須です。抜歯即時インプラントの方法を選択することで、心身の負担が少なく済むのは大きなメリットといえるでしょう。
メリット4 仮歯で審美性を確保できる
抜歯即時インプラントでは、抜歯とインプラント体を埋入した同日に仮歯を入れることが多いため、歯のない期間がありません。食事や生活がしやすく、審美性も確保できます。
メリット5 骨の吸収を防ぎ、歯茎の形態を維持できる
インプラント体を埋め込むまでに期間があくと、骨が徐々に痩せてしまいます。骨が少ないとインプラントを支えることが難しくなるため、骨を増やす処置が必要です。骨が足りない部分にはご自身の骨や補填材を充填しますが、再生まで時間がかかるうえに費用の負担が増加します。骨に付随して歯茎も下がるため、ほかの部分とのバランスが悪くなる可能性もあります。
抜歯即時インプラントであれば、骨が痩せにくく、歯茎の形態を維持可能です。
デメリット1 治療できる歯科医院が限られている
抜歯即時インプラントは難易度が高く、成功の可否は歯科医師の技術や経験に左右されやすい治療法だといえるでしょう。そのため、治療を受けられる歯科医院が限られています。
デメリット2 適応しない場合もある
顎骨の高さや厚みが不十分の方や歯周病に罹患している方は、適応外の場合があります。また、全身疾患がある場合は、細菌感染などのリスクを考え、外科手術を避けることも少なくありません。
抜歯待時埋入法との違い
インプラント治療には、抜歯後の歯茎や骨が回復してからインプラント体を埋入する「抜歯待時埋入法」があります。
抜歯待時埋入法のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
<抜歯待時埋入法のメリット・デメリット>
メリット | デメリット |
---|---|
・適応範囲が広い ・感染のリスクが低い ・出血が少なく的確な手術がしやすい |
・治療期間が長くなる ・二度の外科手術が必要である |
抜歯待時埋入法のメリット
重度の歯周病やケガによって抜歯が必要になった場合、歯茎の炎症や骨が吸収して痩せていることがあります。
このような状態でも、抜歯待時埋入法であれば、歯茎や骨の回復を待ってインプラント体を埋め込めるため、適応範囲が広がります。さらに、感染のリスクが軽減し、出血が少なくて済むことから、患部が確認しやすくなり、より正確な手術が可能です。
抜歯待時埋入法のデメリット
抜歯待時埋入法は、抜歯をして傷口が治るまで1〜2か月ほど、インプラント体を埋め込み骨に結合するまで3〜6か月ほどかかります。その後は歯茎を切開し、接合部であるアバットメントや仮歯、最終的には人工歯を装着する流れで治療が進みます。
傷の治り具合やスケジュールによっては、治療終了まで1年以上かかることも少なくはありません。また、抜歯即時インプラントは抜歯とインプラント体の埋入を一度で終わらせるのに対して、抜歯待時埋入法は二度の手術を行います。
抜歯即時インプラントの適応条件
抜歯即時インプラントには、手術の失敗や予後が悪くなるリスクをなくすため、以下のような適応条件があります。
- ・ 顎骨の状態がよい
・ 歯周病を患っていない
・ 全身疾患がない
・ 喫煙、歯ぎしりや食いしばりをしていない
・ 高齢者、若年者、妊婦ではない
それぞれを解説していきます。
顎骨の状態がよい
顎骨の十分な厚み・高さ・密度などは重要な条件です。骨が薄かったり高さがなかったりと状態がよくなければ、インプラント体と骨が定着せず脱落の原因になります。
歯周病を患っていない
歯周病に罹患していると歯茎が炎症を起こし、重度になると骨が痩せている可能性があります。また、インプラント体を埋入する際の感染や脱落のリスクが高まることから、歯周病を患っていないことは重要な条件といえます。
事前に歯周病を治せばインプラント治療ができる可能性があるため、歯科医師に相談しましょう。
全身疾患がない
以下のような全身疾患を持つ場合は、インプラント治療によるリスクや影響を考慮し、適応外になることがあります。
- ・ 糖尿病
- ・ 高血圧
- ・ 心疾患
- ・ 脳血管疾患
- ・ 血液疾患
- ・ 骨粗鬆症
抜歯即時インプラントは、患っている全身疾患によっては外科的手術が難しく、適応外になることがあります。細菌感染しやすくなり、飲んでいる薬によっては血が止まりにくくなることが懸念されるからです。
ただし、医科と連携して薬を調整するなどすれば、インプラント治療が可能になる場合もあります。
喫煙や歯ぎしり・食いしばりをしていない
喫煙は、血流を悪くする・免疫力を低下させるなどの理由から、口内にも悪影響を及ぼします。「インプラント周囲炎」と呼ばれるインプラントの周囲組織に炎症が起きる原因のひとつが喫煙です。
また、歯ぎしりや食いしばりは、歯への過度な圧力からインプラントの破損につながります。禁煙やナイトガードの装着で対処できる可能性があるため、事前に相談しましょう。
高齢者・若年者・妊婦ではない
高齢者は全身疾患を抱えている可能性が高く、外科手術を受ける負担が重いと考えられることから、適応外になることがあります。顎骨が未発達な若年者は適応外ですが、成長の停止が確認できれば治療が可能です。レントゲン撮影・麻酔・薬の服用が必要なことから、妊娠中は推奨されていません。
抜歯即時インプラントの治療の流れ
抜歯即時インプラントは、以下のような流れで行われます。
- 1.検査・診断:問診を行い、歯周病や虫歯・血液・レントゲン・CTの検査をする
- 2.抜歯:局所麻酔をしたのちに抜歯を行う
- 3.インプラント体の埋入:抜歯でできた穴を整え、インプラント体を埋め込む
- 4.骨補充材の充填:骨とインプラント体の隙間を骨補充材によってふさぎ、仮歯を装着する
- 5.アバットメントの装着:インプラント体と骨が結合した2~4か月後、土台部分にあたるアバットメントを装着する
- 6.人工歯の装着:人工歯を装着して治療が完了する
まとめ
抜歯即時インプラントは治療期間が短い優れた治療法ですが、すべての方に適応するわけではありません。治療の選択肢を広げるためにも、清潔な口腔内環境や健康状態を保ちましょう。
インプラント治療に少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。