インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

インプラント治療で失敗してしまったら、まずは治療した歯科医院に相談しましょう。納得のいく返答が得られなかった場合は、ほかの歯科医院を受診する、日本歯科医師会や国民生活センターに支援を求めるなどの対処法があります。

今回は、インプラント治療で失敗してしまった場合の対処法について解説します。

インプラント治療の失敗例

インプラント治療の失敗例は、噛み合わせが悪くなる、人工歯が取れるなどさまざまです。失敗例と原因を解説します。

噛み合わせが悪くなった

インプラント治療を受けたあとに、噛み合わせが悪化する場合があります。通常は治療後、時間の経過とともに噛み合わせの違和感は自然と消えますが、ごく稀に食べ物がうまく噛み切れないなどのトラブルが起きることがあるでしょう。

噛み合わせの悪化が起こる原因は多くありますが、原因の一つとして、インプラントの被せ物が適切に締め付けられていないことが考えられます。また、インプラントのサイズが患者さまの口腔内に適合していない場合も、噛み合わせの問題を引き起こす可能性があります。

人工歯が破損した・取れた

インプラント治療では、セラミックなどの人工的な素材で作られた人工歯を取り付けます。セラミックは耐久性が高いですが、衝撃には弱く、人工歯が外れる、破損することもあるでしょう。

人工歯が破損する理由として、噛み合わせの変化によって人工歯に過度な力がかかることが挙げられます。インプラントのメンテナンスを怠った場合にも、同様の問題が発生しやすいです。

インプラント周囲炎になった

インプラントと歯茎の間に細菌が侵入すると、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。インプラント周囲の出血や化膿などの症状がみられ、最悪の場合、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。

インプラント周囲炎の主な原因としては、歯周病を治療せずにインプラント治療を受ける、治療後の口腔ケアやメンテナンスが不足しているなどが挙げられます。

痛みが長引く

インプラント治療では麻酔を使用しますが、麻酔の効果が切れたあとに強い痛みを感じることがあります。手術後の痛みは数日で治まることが多く、処方された痛み止めを使用すれば大きな問題ではありません。

しかし、痛みが長引く場合、インプラントが正しく配置されていない可能性や細菌感染が進んでいる可能性があります。痛みが続く場合は、歯科医院を受診しましょう。

インプラント治療で失敗してしまったときの対処法

インプラント治療で失敗してしまったときの対処法は、適切な機関に相談することが重要です。治療のやり直しや返金を求める方法もあります。

各所に相談する

インプラント治療後の違和感や不具合が気になる場合、まずは専門家に相談しましょう。相談先は複数あるので、自分の状況や必要性に合わせて適切な相談先を選びましょう。

インプラント治療を受けた歯科医院に相談する

インプラント治療に関する問題が発生した場合、まずは治療を受けた歯科医院やクリニックに相談してください。現在までの診療記録は、トラブルの原因と対応策を考えるために重要です。

軽度の問題や体質に関連した問題では、短期間の治療や薬物療法で解決することが多いです。気まずさを感じるかもしれませんが、治療を行った歯科医院は患者さまの口腔の状態について詳しく把握しています。一番に相談するべきだといえるでしょう。

日本歯科医師会に相談する

インプラント治療後に問題が発生した場合、日本歯科医師会に相談することも一つの選択肢です。

日本歯科医師会は、全国の開業歯科医師などが会員となる団体であり、会員には全国の歯科医師の約7割が含まれています。日本歯科医師会に問題を相談すれば、団体を通じて治療を行った歯科医院に自分の意見を伝える機会が得られるかもしれません。自分自身では解決できない問題でも、専門的なアドバイスやサポートを受けながら解決できるでしょう。

ほかの歯科医院に相談する

インプラント治療後に違和感や問題が発生した場合、治療を行ったクリニック以外の歯科医院に相談するとよいかもしれません。これをセカンドオピニオンといいます。

セカンドオピニオンは、別の医師の見解を求め、治療が適切であるかどうかを確認する行為です。治療を行ったクリニックで十分な説明を受けられない場合や相談が難しい場合は、ほかの歯科医院に相談するとよいでしょう。

しかし、インプラント治療が失敗と判断された場合でも、別の歯科医院ですぐに再治療を行うのは難しい場合があります。新しい歯科医院は、患者さまに関する詳細な情報をもっていないからです。インプラント治療についてセカンドオピニオンを求める場合は、インプラント治療の失敗事例に詳しいクリニックや評判のよい医師を選びましょう。

弁護士に相談する

インプラント治療が失敗し、原因が歯科医院のミスや過失であると判明した場合、法律の専門家である弁護士に相談する方法もあります。

セカンドオピニオンでミスが確認された際は、弁護士への相談が有効です。弁護士と相談して訴訟を起こす場合、医療ミスが認定された際は慰謝料や治療費の賠償請求が可能となります。

ただし、勝訴して治療費をまかなえるほどの慰謝料が支払われたとしても、弁護士費用が発生することを忘れてはいけません。そのため、弁護士への相談は慎重に考え、最後の手段として検討することが望ましいです。

国民生活センターに相談する

インプラント治療に関する問題が生じた際、国民生活センター（別名：消費者センター）も相談先として挙げられるでしょう。

国民生活センターは全国各地にあり、商品やサービス全般についての苦情や相談、問い合わせを公正な立場から対応します。歯科医院の過失が原因でインプラント治療が失敗したと患者さまが感じている場合、相談員が状況を詳細に把握したうえで、患者さまと歯科医院の交渉や話し合いをサポートします。相談員が双方の事情を考慮して交渉を行うため、必ずしも自分の意見が通るわけではありませんが、問題を解決するために相談する価値はあるでしょう。

やり直す

相談よりも再治療を求める場合は、やり直してもらう方法もあります。選択肢は、もとのクリニックでの再治療と、別のクリニックでの再治療の2つです。

インプラント治療を受けた歯科医院でやり直す

インプラント治療に問題が発生した場合、治療を受けた歯科医院で再診断を受けるのが一般的です。医師のミスが原因の場合、再治療や再手術の費用を歯科医院が負担してくれる可能性があります。

しかし、患者さまのケア不足が問題を引き起こした場合、保証があっても一部自己負担となることがあります。その際にセカンドオピニオンを求める方も少なくありません。

ほかの歯科医院でやり直す

インプラントの問題が発生し、患者さま自身に問題がない場合、ほかの歯科医院で再治療を検討してもよいでしょう。

しかし、一度施術が終わったインプラントの問題を扱うのは難易度が高いため、確かな技術を持つ歯科医師を見つけることが重要です。新たな歯科医院を探す際は、インプラント治療の失敗例を数多く扱うクリニックや大学病院など、経験豊富な施設を優先的に確認しましょう。

また、新たな歯科医院を探すときには保証内容が充実しているところを選ぶと、問題が発生したときも安心です。専門的な治療を行う施設であれば、さまざまな状況に対応できる可能性が高まります。

返金してもらう

インプラント治療の失敗の原因がクリニックにあり再治療を望まない場合、治療費の返金に対応している歯科医院もあります。「転居による転院」や「クリニックの技術に不満がある」など、個人的な理由では、返金要求が受け入れられない可能性が高いです。

治療費の返金を求める場合は、現在の状況や返金をしてもらいたい理由を明確に伝えましょう。

安心してインプラント治療を受けるための方法

安心してインプラント治療を受けるためには、信頼できる歯科医院を選ぶこと、事前にトラブルやリスクについて理解することが大切です。

信頼できる歯科医院を選ぶ

インプラント治療で失敗しないためには、歯科医院選びが非常に重要です。信頼できる歯科医院選びのポイントを解説します。

治療実績が豊富か

インプラント治療を受ける際は、治療実績が豊富な歯科医院を選びましょう。

経験と実績が豊富な歯科医師は、さまざまな症例や複雑な状況にも対応できる力をもっているといえます。実績が少ないからといって優れていないわけではありませんが、多くの症例を経験している歯科医院のほうがより信頼できるでしょう。実績や取り組みをウェブサイトで公開している歯科医院も多いです。クリニックを選ぶ際は、歯科医院のホームページを参考にするとよいでしょう。

カウンセリングが充実しているか

信頼できる歯科医院を選ぶためのポイントとして、充実したカウンセリングの提供が挙げられます。

良質なカウンセリングでは、治療の詳細やリスク、経過予想、費用などについて明確に説明があり、患者さまの疑問や不安に対してきちんと対応してくれるでしょう。症状や希望、生活環境などは患者さまによって異なるため、インプラント治療ではそれぞれに合った治療計画の作成やアドバイスが求められます。カウンセリングが十分に行われる歯科医院では、患者さまが納得して治療に臨むことを重要視しているため、信頼関係の構築にもつながるでしょう。

どのような材質のインプラントを使用しているか

インプラントはチタンやジルコニアなどの生体適合性の高い材質で作られることが多いですが、患者さまの体質や希望によって材質が変わることがあります。

優れた歯科医院では、患者さま一人ひとりの健康状態やニーズに合わせて最適なインプラントの材質を選びます。例えば、金属アレルギーのある患者さまに対しては、金属フリーのジルコニアインプラントを推奨するでしょう。良質な材料を用いることは、インプラントの耐久性や安全性を高めるためにも重要です。治療前にどのような材質のインプラントを使用しているか確認し、自分の体質や希望に合った選択をしましょう。

衛生管理を徹底しているか

インプラント治療は侵襲の大きい外科手術のため、適切な衛生環境のもとで手術を行わなければなりません。検討している歯科医院が、ウェブサイト上で手術室の詳細や衛生管理についての情報を公開しているか確認しましょう。

パーテーションやカーテンで仕切られた診察台でインプラント治療を行っている歯科医院は、衛生管理を徹底していない可能性が高いため避けてください。

設備が充実しているか

インプラント治療で歯科医院を選ぶ際には、設備が充実しているかも重要です。特に、歯科用CTが導入されているかを確認しましょう。

インプラント治療では、顎の骨や血管、神経の正確な位置を把握することが重要で、精密な3次元画像が必要です。レントゲンでは2次元の画像しか作成できないため、正確な診断が難しい場合があります。事前に正確な診断ができない場合、医療ミスや手術中の神経損傷などのリスクを増大させます。安心してインプラント治療を受けるには、口腔内の状況を正確に把握できるCTスキャンの設備がある歯科医院を選びましょう。

アフターケアが充実しているか

インプラント治療を安心して受けるには、歯科医院が提供するアフターケアについて事前に確認することが大切です。

インプラント治療は手術を受ければ終わりではなく、術後のメンテナンスが非常に重要といえます。歯科医院を選ぶ際には、治療後の定期検診、インプラントの調整などのアフターケア体制が整っているか確認しましょう。万が一のトラブルに対する保証内容も理解することが大切です。インプラント体や人工歯が破損した場合、保証期間内であれば無償または一部有償で再治療が可能な歯科医院が多いです。保証内容は歯科医院によって異なるため、事前に確認しましょう。

トラブルやリスクについて理解する

全ての医療行為には一定のリスクが伴います。事前に理解し、適切な対策を行うことで不安を軽減できるでしょう。

インプラント治療によるトラブルやリスクについて、事前に歯科医師から詳しく説明を受けましょう。術後の痛み、感染の可能性、インプラントの持続期間や予後など、しっかり理解することが重要です。また、リスクを最小限に抑えるためのアフターケアの方法やトラブルが発生した際の対応策についても事前に確認しておくとより安心です。

まとめ

インプラント治療で失敗してしまったら、まずは治療を受けた歯科医院に相談しましょう。納得のいく返答が得られなかった場合は、セカンドオピニオンとしてほかの歯科医院に相談する、日本歯科医師会や国民生活センターなどに支援を求めるなどの方法があります。

治療後の口腔ケアも大切ですが、インプラント治療で失敗しないためには歯科医院選びも重要です。最新の設備を導入しており、治療実績が豊富な歯科医院を選びましょう。インプラント治療を安心して受けるには、事前の情報収集とカウンセリングが大切です。

インプラントに少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。