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インビザライン矯正後に後戻りが起こる4つの原因と対処法を解説!
- 2024年3月9日
- インビザライン矯正後に後戻りが起こる4つの原因と対処法を解説!
皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。
インビザライン矯正の後、歯列が少しずつ乱れて元に戻ってしまうことがあります。このような後戻りは、矯正治療の後にはよくみられる現象です。
保定装置の装着を怠ることや爪噛み、歯ぎしりなどの習慣が原因で引き起こされることもあります。後戻りを予防し、矯正によって得た綺麗な歯並びを維持したいと思う方は多いでしょう。
今回は、インビザライン矯正後に後戻りが起こる原因や予防法、対処法などを詳しく解説します。
目次
後戻りとは?
後戻りとは、矯正治療で整えた歯列が再び乱れたり元に戻ったりすることです。このような現象は、インビザラインのようなマウスピース矯正だけではなく、矯正治療全般にみられます。
インビザライン矯正の後には、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間装着する必要があります。
しかし、リテーナーの装着時間や期間が不十分だった場合、歯列が乱れやすくなります。特に、インビザライン矯正が終了して間もない時期は、骨が安定していないため注意が必要です。
また、歯ぎしりや噛みしめなど歯に大きな負荷がかかるような習慣も後戻りの原因となります。せっかくお金と時間をかけて歯並びを矯正しても、元に戻ってしまえば再矯正が必要になることも考えられます。
良い歯並びを維持するために、矯正期間が終了した後の生活にも気を配ることが大切です。
インビザライン矯正後に後戻りが起こる4つの原因
どのような原因で矯正後に後戻りが起きてしまうのでしょうか。
ここでは、矯正後に後戻りが起こる原因を4つご紹介します。ご自身に当てはまるものがないか確認してみてください。
インビザライン矯正が不十分だった
矯正期間中にマウスピースの装着時間が不十分だった場合、当初の治療計画通りに矯正が進まないことがあります。矯正が不十分な状態で終わった場合、後戻りの原因となります。
一般的に、インビザライン矯正では1日20時間~22時間程度のマウスピース装着が推奨されています。指示された装着時間や期間を守っていなかった場合、矯正終了後に後戻りしやすくなります。
また、インビザラインでは対応できないような重症例を無理にインビザラインで治療した場合、歯列が乱れる原因になります。例えば、骨格に問題がある症例や、抜歯を勧められたものの抜歯をせずに矯正を行った症例などは、後戻りのリスクが高くなります。
リテーナーの装着が不十分だった
矯正治療で整えた歯列を維持するためのリテーナーは、2~3年程度の長い期間装着し続ける必要があります。また、後戻りを防ぐためには1日あたり20時間以上装着することが推奨されています。
リテーナーの装着時間が不十分だったり途中でやめてしまったりすると、後戻りの原因になるので歯科医師の指示を守って装着しましょう。
なお、歯科医院によっては、夜寝ている間だけの装着や半日程度の装着でも良いと説明されることがあります。
しかし、装着時間が長ければ長いほど保定の効果が高まります。短時間の装着では後戻りのリスクが高くなってしまうため注意しましょう。
後戻りのしやすさには個人差もあるため、歯列に乱れや違和感を覚えるようであれば歯科医院へ相談してください。
爪を噛む・舌癖・口呼吸などの悪い習慣がある
日頃から頬杖をついたり爪を噛んだりする癖がある方は、インビザライン終了後に後戻りしやすくなります。以下のような習慣は歯列が乱れる原因となるため注意が必要です。
- ・頬杖をつく
- ・爪を噛む
- ・口で呼吸する
- ・舌で前歯を押す
- ・噛みしめ
- ・歯ぎしり
このような習慣があると、顎の骨や歯に強い力がかかり続けます。その結果、徐々に歯列が元に戻ってしまうのです。
悪い習慣を改善しない限りは、何度矯正治療を行っても後戻りするリスクあるでしょう。歯列を維持するためには、ご自身の習慣を見直すことも大切です。
歯周病
日々のセルフケアが不十分で歯周病になってしまった場合も、後戻りの原因となります。歯周病になると、歯ぐきや顎の骨が溶けて不安定になります。歯をしっかりと支えられなくなり、歯列に影響が出てしまうのです。
特に、毎日の歯磨きを怠っている方や長い間定期健診を受けていない方は、歯ぐきの状態が悪くなっている可能性があります。歯と歯ぐきの間の状態はご自身では確認しにくいため、歯科医院でチェックしてもらうことが重要です。
インビザライン矯正後の後戻りを防ぐ方法
インビザライン矯正後の後戻りはどのようにして防げば良いのでしょうか。ここでは、4つの予防方法について解説します。すぐにでも実践できるので、ぜひ参考にしてみてください。
リテーナーの装着時間や期間を守る
まずは、リテーナーの装着時間をしっかりと守ることが大切です。歯の位置を固定するためには2~3年程の長い時間を要します。また、後戻りを防ぐためには1日に20時間以上リテーナーを装着する必要があるといわれています。
装着時間や期間を守らなかった場合、歯並びを保つことが難しくなります。歯科医師に指示された装着時間や期間を守ってリテーナーを正しく使用することを心がけましょう。
悪い習慣を改善する
先にも述べましたが、頬杖・爪噛み・歯ぎしり・噛みしめなどを続けていると、歯列が乱れやすくなります。良い歯並びを保ち続けるためにも、悪い習慣は改善するように心がけましょう。
寝ている間の噛みしめや歯ぎしりなど、無意識に行ってしまう行動はご自身で改善するのが難しいこともあります。そのような場合には、歯科医院へご相談ください。
口腔内の清潔を保つ
歯周病を防ぐために口腔内を清潔に保つことも大切です。毎日のセルフケアを丁寧に行いましょう。
歯垢は歯と歯の間にも溜まりやすいので、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシなども活用してみてください。なお、定期的に歯科検診を受けて、歯や歯ぐきの状態や噛み合わせをチェックすることも重要です。
ご自身では気づかない部分に汚れが蓄積していることもありますので、3~6ヵ月に1回は歯科でクリーニングや歯磨き指導を受けるようにしましょう。
インビザライン矯正後に後戻りを起こしたときの対処法
ここからは、すでに後戻りを起こしてしまったときの対処法をお伝えします。少しでも違和感を覚えた場合には、早めに歯科医院へ相談しましょう。
歯科医師に相談する
後戻りの度合いは人によって様々ですが、軽症・重症にかかわらず、歯列の乱れが気になり始めたときには歯科医師へ相談してください。後戻りがみられてもリテーナーが装着できる状態であれば、そのまま保定をして様子をみるのが一般的です。
ただし、歯列が乱れ始めているとリテーナーを装着したときにきつく感じたり違和感を覚えたりすることもあります。装着時に痛みや不快感などを強く感じるようであれば、歯科医院を受診しましょう。
再矯正をする
リテーナーが装着できないほど後戻りが進んでいる場合には、再矯正をする必要があります。リテーナーが装着できないと分かった時点で、早めに歯科へご相談ください。
歯列の乱れが比較的軽いうちに再矯正を始めたほうが、矯正期間や費用を抑えられます。場合によっては、インビザラインではなくワイヤー矯正のほうが適している場合もあります。
後戻りの原因を明らかにしながら、患者さまに合った治療方針を検討しましょう。
まとめ
インビザライン矯正後に歯列が乱れてしまう患者さまは少なくありません。その原因の多くは、リテーナーの装着を怠ってしまうことです。歯ぎしりや爪噛み、頬杖などの習慣が歯列に影響を与えていることもあります。
まずは、ご自身の生活の中で思い当たる原因を明らかにし、改善するように心がけてみてください。歯や歯ぐきの状態、リテーナーのフィット感などに気になることがある方は、放置せずに歯科医院へご相談ください。
インビザライン矯正に少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。