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インプラントと金属アレルギー!安心して治療を受けるためのポイント
- 2024年2月3日
- インプラントと金属アレルギー!安心して治療を受けるためのポイント
皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。
インプラントは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、上から被せ物を装着して歯を補う治療法です。近年、インプラントの治療を受ける人が増えていますが、金属アレルギーの方は治療を躊躇しているでしょう。
金属アレルギーの方でも、インプラント治療を受けられます。
しかし、絶対に安全というわけではありません。気をつけるべき点や、何かトラブルが生じたときの対処法などは把握しておくべきです。
本記事では、金属アレルギーの方でも安心してインプラント治療を受けるためのポイントをご紹介します。金属アレルギーでもインプラント治療を受けたい方の参考になれば幸いです。
目次
金属アレルギーとは?
金属アレルギーとは、金属に触れることで皮膚や粘膜にアレルギー症状が現れる病気です。金属が皮膚や口内に触れて汗や唾液など溶け出し、皮膚内でタンパク質と結合した物質が異物とみなされるとアレルギー症状が出ます。
金属アレルギーの症状として、以下のものが挙げられます。
・アトピー性皮膚炎
・掌蹠膿疱症
・湿疹
どれも、かゆみや発疹、赤み、水ぶくれなどの症状が現れます。重度の場合、呼吸困難やアナフィラキシーショックを引き起こし、命に関わる恐れもあるでしょう。
口の中も例外ではありません。歯科治療で使用しているインプラントや矯正器具から溶出した金属イオンによって、金属アレルギーの症状が出ることがあります。口内炎や唇の腫れ、重症化すると味覚障害にまで発展します。放っておくと全身の皮膚炎にも繋がるため注意が必要です。
現在金属アレルギーを発症していない方でも、金属イオンが体に蓄積されることで発症するケースもあります。インプラント治療をする際には、アレルギーの有無に関わらず含まれている金属について考慮するべきでしょう。
アレルギー症状が出やすい金属として、以下のものが挙げられます。
・ニッケル
・コバルト
・クロム
・マンガン
金属の種類によってアレルギーの起こりやすさが異なります。口腔内や皮膚に触れる部分については、アレルギーが起こりにくい金属を選ぶとリスクを低減できるでしょう。
インプラントには金属が使用されている?
インプラントには、一部金属が使用されています。
金属が使用されているのは主に歯の根となる部分です。被せ物の部分にはセラミックという金属ではない物質が使用されていることが多いです。インプラントの金属部分には、アレルギー反応が起こりづらいチタンが使用されています。
チタンは汗や唾液に触れても、金属アレルギーの原因となる金属イオンを放出しにくいとされています。金属アレルギーの人も安心して使用できる素材です。
チタン以外の素材のインプラントを使用した場合は、金属アレルギーを発症するリスクが高くなります。
ただし、チタン製のインプラントでも、ごくまれに金属アレルギーを発症することがあります。チタン自体にアレルギー反応を引き起こす場合もあれば、混合物として含まれたわずかな金属に反応する場合もあるため注意が必要です。
高純度のチタンを使用したインプラントでも、100%チタンではなく他の金属がわずかに混ざっていることが多いです。また、金属である以上、金属アレルギーが発症する可能性はゼロにはなりません。
金属アレルギーの方は、歯科医師に必ず相談した上で治療を受けましょう。
金属アレルギーでもインプラント治療は受けられる?
結論から申し上げると、金属アレルギーでもインプラント治療は受けられます。前述した通り、インプラント治療で使用されるチタンは汗や唾液に触れても金属イオンが溶け出しづらいです。
金属アレルギーの方でも、アレルギー反応が起こりにくい金属として知られています。実際に、チタンはインプラント以外にも人工関節としても使用されているため、人体と馴染みやすいことがわかっています。
しかし、インプラントで金属アレルギーが発症してしまう方も少なからずいらっしゃいます。注意点や留意点を守って治療に臨みましょう。
金属アレルギーの方が安心してインプラント治療を受けるためのポイント
金属アレルギーの人も、インプラント治療を受けることができます。
ただし、金属アレルギーを発症するリスクを抑えるために、以下のポイントを押さえることが大切です。
金属アレルギーである旨を歯科医師に伝える
すでに金属アレルギーが発症した経験がある方や、金属アレルギーの可能性が少しでもある方は、必ず歯科医師に伝えましょう。インプラントで使用されるチタンのアレルギー検査を行った上で治療の可否を判断します。
アレルギー検査ではパッチテストを行うのが一般的です。シール状のパッチにチタン成分を含ませて皮膚に貼ることで、アレルギー反応が出るか確認します。
チタンのアレルギーがなければ、安心して治療を始められるでしょう。
安全性が確立されていない状態でのインプラント治療は危険である上に、患者様も常に不安を感じるでしょう。治療開始前に歯科医師に相談することが重要です。
純度の高いチタン製のインプラント使用する
純度の高いチタン製のインプラントではアレルギー症状が出づらいです。
しかし、チタン100%のインプラントは存在せず、強度を上げるためにアルミニウムなどの別の金属が含まれていることが多いです。純度の低いインプラントではチタン以外のアレルギーが発症しやすい金属が多く含まれるため、アレルギーが生じるリスクが高いです。
すでにアレルギーを持っている方は、できるだけチタンの純度が高いものを選ぶとリスクを軽減できるでしょう。
被せ物の素材に気をつける
インプラントでは、基本的に歯根の部分に金属が使われています。
しかし、中には被せ物に金属素材が使用されている場合もあるため、注意が必要です。以下の素材では、金属アレルギーが出ません。
・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・ジルコニア
上記の素材はそもそも金属ではないため、アレルギー反応は出ません。メタルボンドなど、一部の被せ物では金属を使用しています。
歯科医師と相談した上で、使用を控えるようにしましょう。
インプラント治療後にアレルギーの症状が現れたときは
インプラント治療後に金属アレルギーと思われる症状が現れた場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。パッチテストを行い、チタンアレルギーかどうかを再度診断します。
チタンアレルギーであった場合は、インプラントを除去する必要があるでしょう。
金属アレルギーが生じたら絶対に放置してはいけません。金属イオンが体内に蓄積し、激しい炎症を引き起こすためです。
初めは口内炎や口唇炎と軽症ですが、重症化すると味覚障害にも繋がります。口の中だけでなく全身にかぶれが広がり、発熱するリスクもあります。
アナフィラキシーショックが出た場合は、命の危険すらあるため大変危険です。金属アレルギーは放置せず、少しでも不調を感じたら検査を受けるようにしましょう。
インプラントの代わりとして、入れ歯やブリッジを使って補綴するのが一般的です。再度金属アレルギーが発症しないよう、素材に配慮して治療を進めましょう。
まとめ
今回は、インプラントと金属アレルギーの関係性について解説いたしました。インプラントにはチタンという金属が使用されています。アレルギーが発症しづらい金属であるため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。
しかし、中にはチタンでアレルギー症状が出る方や、混合物に含まれる別の金属で症状が出る方もいるため注意が必要です。金属アレルギーの方や不安な方は、必ず医師に相談して高純度のチタンの素材でできたものを使うなどの工夫をしましょう。
インプラントは、失った歯を取り戻し、健康的な口腔機能を回復する効果的な治療法です。金属アレルギーの方も安心して治療を受けられるよう、事前にしっかりと準備や対策をしておくことが重要です。
インプラントに少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。