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インプラントの治療期間はどれくらい?治療期間に影響する要素とは
- 2023年5月28日
- インプラントの治療期間はどれくらい?治療期間に影響する要素とは
皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。
インプラントの治療期間は、ほかの歯の治療と比べて長くなる傾向があります。インプラントとは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療です。手術後の治癒期間や定着期間が必要なので、治療を開始してから終了するまでの期間が長くなるのです。また、口腔内の状況によってもインプラントの治療にかかる期間が左右されます。
今回は、インプラントの治療期間や治療のステップなどをご紹介します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラントの治療期間はどれくらい?
インプラント治療にかかる期間はおおよそ6か月〜1年です。最短でも3か月はかかります。
インプラント治療では、歯槽骨(顎の骨)の中に人工歯根を埋め込むための埋入手術を行います。埋入手術は1日で終了しますが、歯周組織が回復する治癒期間と、人工歯根と骨が結合するための定着期間が必要です。治癒期間は、歯槽骨や歯肉の状況によって変わります。
また、インプラントを埋め込む前に抜歯や骨造成が必要な場合は、治療と治癒期間がさらに長くなります。治療そのものではなく、治癒期間が必要なので、長いスパンで治療計画を立てる必要があるのです。
「治療中に歯のない時期がある?見た目は大丈夫?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。インプラントの治療中は、基本的に仮歯を装着します。仮歯は最終的に装着する歯冠とは見た目も耐久性も異なりますが、治療が完了するまでの間使用するだけなら問題ありません。歯がない状態ではないので、見た目への影響も心配いりません。また、仮歯は隣の歯が動くことを防ぐ役割も果たします。
インプラントの治療期間中の食事での注意点
人工歯根の埋入手術を行った直後は、食事内容に注意しましょう。傷口を刺激するものや、出血が止まりにくくなるものを控える必要があります。
手術直後に控えたほうがよい食べ物は、以下のとおりです。
- ・お酢
- ・醤油
- ・柑橘類
- ・香辛料・唐辛子などの刺激物
ほかにも、飲酒をすると出血が止まりにくくなる場合や、薬の効果が下がる場合があるため手術直後は避けてください。やけどを避けるためにも、麻酔が効いている間は熱いものも避けたほうがよいでしょう。
術後、状態が落ち着いてきたらふだんの食事に戻せますが、仮歯が割れることを防ぐため硬いものは控えましょう。治療期間中の食事に関しては、歯科医師に確認してください。
インプラント治療の6ステップと期間
インプラント治療は、大きく分けて6つのステップに分かれます。それぞれの治療内容とかかる期間の目安を知っておくと、治療中の状況をイメージしやすいでしょう。
インプラント治療の6ステップと期間について説明します。
ステップ1:検査・治療計画
インプラント治療をする前に精密検査を行い、歯槽骨の状況や神経の位置などを調べ、治療計画を立てます。
「歯槽骨の骨密度が低い」「歯槽骨が薄くてインプラントが固定できない」などの問題が出てくることもあるでしょう。骨造成が必要なケースや専門の病院を進められる可能性もあります。歯科医師と相談しながら、納得のいく決定をすることが大切です。
検査や治療計画には、2日〜2週間かかる場合が多いです。
ステップ2:抜歯・骨造成などの事前治療
インプラントを埋め込む前に抜歯や骨造成が必要な場合は、先に行います。
虫歯や歯周病がある場合は、本格的なインプラント治療に入る前に治療したほうがよいと判断されることもあります。口腔内の状況によって治療期間は異なるので、歯科医師に確認しましょう。
精密検査の結果によっては、事前治療が必要ない場合も少なくありません。
ステップ3:インプラント埋入手術
歯槽骨の状態がよいと判断されたら、インプラントの埋入手術を開始します。埋入手術には2つの方法があり、歯槽骨の厚さや健康状態によってどちらの方法になるかが決まります。
2つの方法の概要と治療期間は、以下のとおりです。
2回法
2回にわたって手術をする方法です。
1回目の手術では、人工歯根を歯槽骨に埋め込みます。インプラントが骨と結合し安定するまで、インプラントは歯茎に覆われているので見えません。歯冠を装着するタイミングで2回目の手術を行い、覆った歯茎を切除します。2回目の手術で、骨と歯茎に埋めたインプラントと、歯冠を装着するための接続部をつけます。
手術自体は2回で終わりますが、抜糸や消毒、経過観察のために4〜6回の通院が必要です。感染リスクが低く、人工歯根が安定しやすい方法です。
1回法
1回法では、人工歯根と接続部が一体化したインプラントを埋め込みます。
1回目の手術が終わった段階で、歯茎から接続部が出ている状況です。
手術が1回で済むことがメリットですが、感染リスクと人工歯根の安定性を考えると、施術できる人が限られます。歯槽骨の状態がしっかりしている人や口腔内の状況のよい人、健康状態に問題のない人などが実施できる方法です。
ステップ4:定着期間
1回法、2回法どちらの場合も、それぞれ定着期間が必要です。手術後の傷口や、人工歯根が安定するまで待ちましょう。
インプラントが定着するまでには、3〜6か月の期間が必要です。定着期間は人によって異なります。歯槽骨の状態や全身の健康状態も大きく関係しており、早い人では2か月で定着することもあるのです。
しかし、遅い場合は6か月以上かかることもあります。歯科医師の判断に従い、焦らずに定着するまで待ちましょう。
ステップ5:型取り
人工歯根が定着したら、歯冠の型取りをします。
型取りに必要な通院回数は1回です。型取りが終了し、人工歯ができるまでに必要な期間は1〜3週間です。選んだ人工歯の種類や歯科医院によって、人工歯の完成までの期間が異なります。
ステップ6:人工歯装着
人工歯ができたら装着し、噛み合わせや歯茎の状況を確認して、インプラント治療は終了です。
しかし「人工歯の装着=歯科医院の卒業」ではありません。インプラントをよい状態で長く使用するためには、正しいケアと定期健診が必要です。定期的に噛み合わせや歯茎の状況を確認することで、人工歯の破損や口腔内の健康を保てます。インプラントを長く使用するためにも、日常的な口腔ケアを丁寧に行い、定期健診を受けましょう。
インプラント治療の期間に影響する要素
インプラントの治療にかかる期間は、複数の要素が大きく関係しています。特に大きく関係している要素は、歯周病と歯槽骨です。
本項目では、インプラント治療の期間に影響する要素についてご説明します。
歯周病
歯周病患者がインプラント治療を受けるのはリスクが伴い、治療期間にも影響します。
歯周病患者は歯槽骨が溶けていることが多く、骨造成が必要であることも少なくありません。また、口腔内に菌が繁殖しているので、手術後に傷口が細菌感染する危険があります。手術後の傷の治りが遅い場合もあり、健康な口腔内の人に比べて、歯周病患者はインプラント治療の期間が長くなるのです。
歯周病患者が無理にインプラント治療を続けたとしても、口腔内の環境が悪いためインプラントが長持ちしない可能性も高いです。歯周病の治療をしたあとにインプラントの治療を始めるとよいでしょう。インプラントを長持ちさせるためには、歯周病の治療中に、正しい口腔ケアの方法を習得することも大切です。
歯槽骨
歯槽骨の状況がよくないと、インプラント治療の期間が長くなります。よくない歯槽骨の状況は、以下のとおりです。
- ・骨密度が低い
- ・骨の厚さが足りない
加齢とともに、骨密度が低くなります。特に女性は、閉経を迎える時期に骨粗鬆症と診断されることも珍しくありません。骨密度が低いと、インプラントの人工歯根が定着するのに時間がかかります。特に骨粗鬆症の薬を飲んでいる人は、インプラント治療ができない可能性もあります。薬を飲んでいる場合は歯科医師と相談し、治療について話し合いましょう。
骨の厚さが足りない場合は、骨造成が必要になります。骨が薄くなる理由として考えられるのは、歯周病です。上述したとおり、歯周病が悪化すると骨が溶けるからです。歯周病でなくても歯を失ったまま放置すると、噛む際の刺激などが歯槽骨に与えられず、薄くなっていきます。
まとめ
インプラントの治療は、長い期間が必要なものと考えましょう。手術そのものは短期間で終わりますが、事前治療や定着の時間が必要なためです。治療期間中は「早く終わってほしい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、事前治療を行い、定着期間を設けることで、しっかりとしたインプラント治療ができます。焦らずに、確実な治療をする必要があるのです。
インプラント治療が終了しても、よい状態で使い続けるためには、ふだんのケアが大切です。正しい口腔ケアを身につけ、定期健診を習慣にしましょう。
インプラントに少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。