インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

「自分の横顔に自信が持てない」「他人にどう見られているか気になる」とコンプレックスを持っている方もいるでしょう。なかでも、美しい横顔の条件としてあげられる「Eライン」を気にしている方は多いです。

「Eライン」を整えて横顔のコンプレックスを解消するには、歯列矯正が有効です。

今回は、インビザラインで横顔のコンプレックスは解消できるのか、「Eライン」に影響を及ぼす歯並びや癖について解説します。横顔にコンプレックスを抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

横顔の「Eライン」とは

「Eライン」は、顔を横から見たときに、鼻先と下あごのもっとも突出している部分を結んだ線を指します。「Eライン」の内側に唇が収まることが理想的な横顔と提唱されており、横顔の美しさを測る基準の一つです。

しかし、「Eライン」はアメリカの歯科医師が提唱した定義なので、日本人の骨格ではクリアすることが難しいとされています。日本人は、欧米人と比較して鼻が低く、下あごも後方にある傾向が強いためです。

日本人の場合、「Eライン」に上唇が触れ、下唇が2mmほど内側に位置していれば、理想的な横顔といえるでしょう。

横顔の「Eライン」に影響を与える歯並びや癖

「Eライン」には鼻の高さも影響しますが、歯並びや噛み合わせも大きく関係します。「Eライン」に影響する歯並びは以下の2つです。

• ・出っ歯など口ゴボ
• ・受け口

これらの不正な歯並びは、遺伝の影響や日常的な癖が影響している場合が多いです。ここでは「Eライン」に影響をおよぼす歯並びや、不正な歯並びを誘発する癖を紹介していきます。

出っ歯など口ゴボ

出っ歯は、上の前歯が下の前歯より大きく出ている状態です。歯科用語で「上顎前突」といわれています。また、上下の歯が前に出ている状態は、歯科用語で「上下顎前突」といいます。

これらの不正な咬合は、口先が前方に突出する「口ゴボ」の状態です。口ゴボは唇が前方に突き出るため「Eライン」上からはみ出してしまい、理想的な横顔から外れてしまいます。

遺伝の影響も受けますが、悪習癖も深く関係します。口ゴボになりやすい癖は、以下のとおりです。　　　　

• ・口呼吸
• ・舌癖（舌で前歯を押す癖）
• ・指しゃぶり
• ・爪を噛む
• ・柔らかい食事が多い

これらの癖は、指や舌で歯を押したり押さえ込んだりしてしまいます。小さな力ですが、日々の積み重ねで歯並びに影響を与えるので注意が必要です。

また、あごの骨の成長は噛む刺激を受けて促進します。柔らかい食事は、刺激や噛む回数が少なくなるので、あごの成長が悪くなる原因になります。

受け口

受け口とは、上の前歯より下の前歯が前に出ている状態です。歯科用語では「反対咬合」や「下顎前突」といわれています。

受け口は、下あごが突出するので唇が「Eライン」に触れず、横顔のバランスが大きく崩れる原因の一つです。他の不正な歯並びと比較して、遺伝の要素が現れやすい症例です。

ただし、悪習癖による後天的な理由から受け口になる場合もあります。受け口の原因になる悪習癖は、以下のとおりです。

• ・口呼吸
• ・下あごを前に出す癖
• ・下唇を吸う・噛む

受け口は骨格的な異常が原因の場合もありますが、下あごを前方に出す仕草が癖も悪影響をおよぼします。特にあごの骨が成長段階である子供の場合、下あごを過成長させる可能性があるので、早い段階でやめさせましょう。

インビザラインで「Eライン」は改善できる？

インビザラインで横顔のラインを整えることは可能です。

ただし、インビザラインで横顔の改善が期待できるのは、骨格に異常がなく歯並びに問題がある症例に限られます。歯並びが改善され唇の突出感が軽減されれば、「Eライン」上に唇が収まります。結果として横顔の印象を変えることができるでしょう。

しかし、インビザラインは歯並び・噛み合わせを整えることが目的で「Eライン」を整えるための治療法ではありません。インビザラインで横顔のラインも整えたい場合は、歯並びを整えるだけでなく、横顔の審美性も加味した治療計画を立てる必要があります。横顔にコンプレックスがあり改善を期待している方は、事前に歯科医師に相談するようにしましょう。

インビザラインで「Eライン」を改善するには抜歯が必要？

インビザラインで横顔を整える場合、歯並びの程度によっては抜歯が必要な方もいます。軽度の出っ歯や口ゴボ・受け口の方は、インビザラインのみで横顔の改善が期待できるでしょう。

しかし、重度の場合は、歯を大きく移動させないと改善できないケースが多いです。歯を大きく移動させるためにはスペースが必要なので、スペース不足と判断された場合、抜歯をしてスペースの確保が必要です。

インビザラインなどのマウスピース矯正は、歯を動かす力が弱いので、抜歯矯正すると治療期間が長期になるデメリットがあります。短期間で歯並び・横顔を整えたいと考えている方には、インビザラインは不向きな治療法といえるでしょう。インビザラインで抜歯矯正になる場合は、治療期間なども加味したうえで選択してください。

インビザライン以外で「Eライン」を改善するための治療法

インビザラインで「Eライン」を整えることは可能です。

しかし、症例によっては、インビザラインの適応外の場合やほかの治療法を選択する方が効率的な場合もあります。インビザライン以外で「Eライン」を改善する治療法は、3つ挙げられます。

• ・ワイヤー矯正
• ・外科的矯正治療
• ・美容外科での治療
•  

詳しく解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着して、ワイヤーの力で歯並びを整えます。インビザラインと比較して大きな力をかけられるので、さまざまな症例に対応できる点がメリットです。

横顔を整えるためには、歯を大きく動かして歯並びを整える必要があるでしょう。歯を大きく動かす必要のある抜歯矯正の場合、ワイヤー矯正が向いています。

しかし、早く治療を完了したいけれど、ワイヤー矯正の見た目が気になる方もいらっしゃるでしょう。症例によっては、ワイヤー矯正で歯を大きく動かしたあと、インビザラインに切り替えて、歯の向きなど細かい部分を整えていくことも可能です。抜歯矯正の適応となった場合、ワイヤー矯正も視野に入れて検討するといいでしょう。

外科的矯正治療

外科的矯正治療は、歯列矯正とあごの骨の手術を組み合わせた治療法です。骨格が原因で歯並びに異常があり、歯列矯正だけでは歯並びが整わないと判断された場合、適用されます。

まず、外科的手術で上あごや下あごを動かして骨格の修正を行い、歯列矯正で歯並びを整えます。骨格から治療することで、顔のバランスが整い、横顔も理想的な「Eライン」になる可能性が期待できるでしょう。

外科的手術は、一般的な歯科医院ではできないので、設備が整った大学病院などの医療機関で行います。

美容外科での治療

歯科矯正で横顔の改善は期待できます。

しかし、歯科矯正で改善できる範囲は、あごの骨格の位置関係や歯並びのみです。骨格の位置関係や歯並びが整っていても、鼻が低い・唇が分厚いなどの理由から、横顔のバランスが取れない場合もあります。このようなケースでは歯科の範囲では改善が難しいので、美容外科の治療が必要です。

まとめ

横顔の美しさの条件として「Eライン」が挙げられます。「Eライン」が崩れる原因として、出っ歯などの口ゴボや受け口など、不正な咬合が関係しているケースがあります。このような場合、症例によっては抜歯の必要がありますが、インビザラインを行うことで「Eライン」を整えられる可能性が高いです。

ただし、インビザラインは歯並び・噛み合わせを整える治療法なので、横顔が必ずしも整うとは限りません。インビザラインを行って横顔に変化がなかったと後悔する前に、横顔にコンプレックスがあることを伝えるようにしましょう。

インビザライン治療に少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。