インプラント治療について

インプラント治療とは、歯を失った部分にチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。インプラントは骨と結合し、しっかりと固定されるため、天然の歯と同じように噛むことができます。また、見た目も自然で、他の歯と調和します。インプラント治療は、失った歯を補うための最も効果的な方法の一つです。

インプラント治療の最大のメリットは、天然の歯と同じ感覚で噛むことができる点です。インプラントは顎の骨に直接固定されるため、入れ歯のようにずれることがなく、しっかりとした噛み心地を提供します。また、見た目も非常に自然で、他の歯と調和するため、審美的にも優れています。さらに、インプラントは周囲の健康な歯を削る必要がないため、他の歯を保護しながら失った歯を補うことができます。

インプラントでできる5つのこと

  • 元の歯の働きがよみがえり、ご自分の歯と変わらない感覚を取り戻します。
  • コンプレックスを解消し、自信や積極性が回復します。 
  • 形・色ともに自分の歯と変わらず、自然で美しい見た目を取り戻します。
  • 金具などの使用がなく削らない治療のため自分の歯の保護に繋がります。
  • 付け外しの必要がなく自分の歯と同じように歯磨きすればいいため、お手入れが簡単です。

35年以上前に治療された患者さんのインプラントも、今なお問題なく機能しているという報告もあります。

(1965年にはじめてチタンによるインプラント治療がおこなわれました。)

歯を失ったらインプラントにするしかない?他の方法もある?【埼玉県蓮田市東蓮見歯科医院】

はじめてのインプラントは父だった

私の父は長く菓子店を営んでいました。ケーキ、和菓子、パンです。そのせいで、「菓子屋う蝕」という、甘いものを試食しなければならない者の職業病で、虫歯に悩まされることになりました。

「父を治してあげたい」

それが、私が歯科医になった動機です。そして私が歯科医になった時はすでに父の奥歯はなかったので、得意だった入れ歯を作ってあげました。しかし父の望みは入れ歯ではなく、なんでも食べることができるインプラントだったのです。

その望みをかなえようと、休日や時間のある時は必ず、セミナーや勉強会に参加しました。また友人や知り合いの先生に頼み込んで、手術を見学させていただきました。

その甲斐があって、インプラントの技術を習得するとともに、自信もつきました。そして最初の患者に父を選び、父に治療を行いました。治療の後、「なんでも食べられて快適だ」と楽しそうに食事をしている父の姿を見るたびに、がんばって努力してよかったと思います。2001年に治療したインプラントは現在も噛めて機能しています。

このように私のインプラントは、父への孝行心から身につきました。今ではそれが患者さまへの忠誠心となっています。患者さまに忠誠することは、実は父が教えてくれたことだったのです。

当院で取り扱いしているインプラントの種類

京セラインプラント

京セラのインプラントは、高い信頼性と耐久性を誇ります。日本国内での使用実績も豊富で、多くの患者様に選ばれています。京セラインプラントは、特にその精密な製造技術と品質管理により、長期間にわたって安定した性能を提供します。また、京セラのインプラントは、骨との結合が非常に良好で、治療後の安定性が高いことが特徴です。

オステムインプラント

オステムのインプラントは、世界中で広く使用されており、その品質と安全性が評価されています。特に、骨との結合が早く、治療期間を短縮できる点が特徴です。オステムインプラントは、独自の表面処理技術により、骨との結合が迅速かつ強固に行われるため、治療期間を短縮し、早期に機能回復が可能です。また、オステムのインプラントは、さまざまな形状やサイズが用意されており、患者様一人ひとりの口腔状態に最適なインプラントを選択することができます。

当院では、これらの高品質なインプラントを使用し、患者様に最適な治療を提供しています。最新の技術と設備を駆使し、精密な診断と治療計画を立てることで、安全で効果的なインプラント治療を実現しています。

入れ歯・ブリッジとの違い

入れ歯との違い

インプラントは顎の骨に直接固定されるため、入れ歯のようにずれることがありません。入れ歯は取り外しが必要で、食事や会話の際に不安定になることがありますが、インプラントは固定されているため、日常の手入れも簡単で、安定した噛み心地を提供します。また、入れ歯は口腔内の他の部分に負担をかけることがありますが、インプラントはそのような問題がありません。さらに、インプラントは見た目も自然で、他の歯と調和しやすいです。

ブリッジとの違い

ブリッジは隣接する健康な歯を削って支えにする必要がありますが、インプラントはその必要がありません。これにより、健康な歯を保護しながら失った歯を補うことができます。ブリッジは隣接する歯に負担をかけることがあり、長期的にはその歯の健康を損なう可能性があります。一方、インプラントは独立して機能するため、他の歯に影響を与えません。また、インプラントは顎の骨に直接固定されるため、骨の減少を防ぐ効果もあります。

当院のインプラント治療の流れ

初診と診断

当院では、まずデンタルCTを使用して患者様の口腔内の状態を詳細に診断します。これにより、骨の状態や神経の位置などを正確に把握し、安全で効果的な治療計画を立てることができます。

治療計画の立案

診断結果を基に、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立てます。治療の流れや期間、費用についても詳しく説明し、患者様の不安を解消します。

手術

専用のオペ室で、最新の機材を使用して安全に手術を行います。手術は局所麻酔を使用し、痛みを最小限に抑えます。手術後のケアについても丁寧に指導します。

治癒期間

インプラントが骨と結合するまでの期間を設けます。この期間中は、インプラントに過度な負担をかけないように注意します。通常、上顎で約6ヶ月、下顎で約4ヶ月の治癒期間が必要です。

人工歯の装着

最終的に人工歯を装着し、噛み合わせを調整します。人工歯は患者様の口腔内の状態に合わせてカスタマイズされ、見た目も自然で美しい仕上がりになります。

継続的なフォローアップ

インプラントの適合性や機能を長期的にフォローアップし、患者様が安心して使用できるようサポートします。定期的な検診を通じて、インプラントの状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスを行います。

当院のこだわり

精密な診断と計画

当院では、デンタルCTやサージカルガイドを使用して、正確な診断と治療計画を立てています。デンタルCTは、患者様の口腔内の詳細な3D画像を提供し、骨の状態や神経の位置を正確に把握することができます。これにより、インプラントの埋入位置や角度を最適化し、安全で効果的な治療を実現します。また、サージカルガイドを使用することで、手術中の精度を高め、リスクを最小限に抑えることができます。

最新技術の採用

当院では、最新のデンタルインプラントシステムやワンガイドシステムを使用しています。ワンガイドシステムは、CBCT(コーンビームCT)とiTeroスキャナーを併用し、患者様の口腔内のデータを詳細に解析します。これにより、インプラントの埋入位置を正確に計画し、手術の精度を向上させます。また、オッセオインテグレーションテスターを使用して、インプラントの適合性を確認し、治療の成功率を高めています。

安全と快適さの確保

当院では、専用のオペ室を完備し、感染予防対策を徹底しています。オペ室は、無菌環境を維持するための最新の設備を備えており、手術中の感染リスクを最小限に抑えます。また、治療中の快適さを保つために、局所麻酔や鎮静法を使用し、患者様の不安を軽減します。手術後も、痛みや腫れを最小限に抑えるためのアフターケアを提供し、患者様が安心して治療を受けられるようサポートします。

よくある質問

インプラント治療に年齢制限はありますか?

骨の成長がほぼ終了する最低16歳以上で、医学的・解剖学的に条件が満たされている限り、どなたでもインプラント治療を受けることができます。
年齢の条件はありません。

インプラントの手術は痛いですか?腫れますか?

口の中だけの局所麻酔をするので、手術中の痛みはありません。ただし、麻酔が切れてからは傷口の痛みが全くない訳ではありません。
手術後には痛みや腫れが出る場合がありますが通常はすぐに治まります。

手術後のお口のお手入れはしなくて良いのですか?

インプラントの寿命はお口のお手入れの仕方で決まります。歯ブラシだけでなく、補助的な清掃用具(歯間ブラシなど)を必要とすることもあります。
担当医や衛生士からお口のお手入れ方法の指導を受け、日頃の清掃に心がけて下さい。
必ず定期検診を受け、担当医からチェックと指導をしてもらう事が大切です。

治療費はどのくらいかかりますか?

インプラント治療は自費診療なので保険は適用されません。インプラントの本数や人工歯の種類、あなたのお口の状態によって異なります。詳しくは、担当医とよく相談してください。

治療期間はどのくらいかかりますか?

2回法の場合、顎の骨に埋め込んだインプラントが周囲の骨と結合するのに、個人差はありますが上顎で約6ヵ月、下顎で約4ヵ月かかります。 骨とインプラントが結合した後、頭出しの手術を行い治療を待つのに約4週間。その後、上に歯を入れるための期間が約2週間かかります。

インプラント手術のために入院する必要がありますか?

インプラントを埋め込む手術は、麻酔を使いますが入院の必要はありませんし、手術当日に帰宅できます。

以前の自分の歯と同じように噛めますか?

入れ歯が粘膜に支えられているのに対して、インプラントは顎の骨に支えられています。このため入れ歯につきもののガタつきもないので、入れ歯よりもしっかりと噛めるようになり、見た目も美しくなります。

インプラントはどのくらいもちますか?

インプラン自体はチタン製なので半永久的に機能します。
しかし、お手入れがしっかり出来ていないと天然歯と同様に歯槽膿漏のような状態になり、インプラント周囲の骨がやせてきてグラグラ動いてしまいます。インプラントを長持ちさせるためには、毎日のきちんとしたお手入れが欠かせません。

より自身の歯のように噛めるために

当院のインプラント治療は、患者様一人ひとりに最適な治療を提供し、生活の質を向上させることを目指しています。インプラント治療を通じて、自然な噛み心地と美しい笑顔を取り戻しましょう。最新の技術と設備を駆使し、安全で効果的な治療を提供する当院で、安心してインプラント治療を受けていただけます。